<新年のブログ>
毎年同じことを言っているように思うが、1年が過ぎるのは本当にはやい。
もう、2014年が始まった。誰もがそうであるように、楽しいことはあっという間に過ぎ去るのに、試験勉強などいやなことはやけに長い時間に感じられる。だから、感覚としての時間のはやさは、それをどう過ごしたかということで規定されるものであろう。
新しい年を迎えた今、昨年1年が先の1年よりもよりはやく過ぎ去ったように感じているのは、昨年がその前の1年よりも楽しい1年であったからであろうか・・・。
ここ最近、1年が過ぎ去るのがどんどん加速されていると感じるのは、もしかして歳を重ねるにつれ過ごす1年がますます楽しくなってきているからであろうか・・・。
昨年をゆっくり振り返ってみる。
クリニックはややオーバーペースながら、出来たスタッフに支えられ納得できる診療が維持できたと思っている、妥協はしていない。
余暇には気の置けない仲間といい時間を共有することが出来た。春には田舎の幼い時代の友人らが一堂に会するイベントに参加し胸を熱くした。夏は初めてのメンバーでGrand Circleを面白楽しくドライブした。12月には地域の方と交流を深める機会も持たせてもらった。
確かに、わるくない1年だった。いや、いい年だったと言っていいのかもしれない。
しかし、だからといってその前の1年が昨年ほどいい年ではなかったということもない。それぞれの年を楽しさメーターで測定したら、誤差範囲の違いで同程度という測定結果になるはずである。
実際のところ、ここ数年の楽しさメーターはほぼ同程度で推移しているというのがfairな評価であろう。だとすると、同じような過ごし方をしているのにもかかわらずさらに短く感じるということは、時間というものが実際に短くなってきているという驚くべき事実を受け入れるしかない。すなわち、新たに始まったこの2014年は2013年よりさらに短くなってしまうということである。年が改まるたびに1年はどんどん短くなるものであり、それまで以上に時間がそして一日が貴重になると気付いたことは革命的に進歩である、むしろどうして今まで気付かなかったか不思議なくらいである。一年の計をたてるに当たり、この事実を深刻に考えてみることが必要である・・・。
と、ここで、以前の自分であればあれもやり、これもやりと自分の首を絞めるような実行不可の高いハードルをいくつも設定し、年の終わりに自己嫌悪に陥るパターンを繰り返したであろう。しかし、もうそれは止めにした。これからは短くなる時間をせめてゆっくり楽しむことを心がけようと思う、そして何事もなく過ごせたことを1日1日感謝する姿勢で1年を過ごそうと思う。それが自分の考える短くなる時間を大切に扱うということなのである。いまの生活の基本は、それなりの時間を費やし、それなりの経験を踏まえた上で辿りついた道である。その道を踏み外すことなく、脇道に逸れることなく歩んでいくことこそ重要であり、またそう出来るということに感謝の気持ちを忘れてはいけないと考えるのである。
平成26年1月