<開院3年目を迎えて>
当院もこの8月1日でいよいよ3年目に突入しました。
開院当初より一貫して、生活習慣病と循環器疾患の専門クリニックとして独自の診療を実践してきました。生活習慣病を背景として静かに進行する心血管系疾患について、MDCTでの血管造影を含む画像診断による病態評価と効果を検証しながらの確実な予防治療の意義を理解する患者さんに、しっかりと受け入れられてきたと考えています。実際、近郊の病院の信頼できる循環器医や心臓外科医に依頼して適切な冠動脈や末梢血管の血管形成、バイパス術、あるいは不整脈アブレーションやデバイス治療で、来るべき重篤なイベントを未然に防ぐことの出来た患者さんの数は相当数にのぼり、ほぼ毎週複数例の治療を依頼しています。また、最近は糖尿病患者さんにおいてその第一の死亡原因となる冠動脈疾患の画像評価の重要性を理解される先生方よりMDCTでの冠動脈評価を指定しての依頼も増えており、そのような先進的な先生方とも連携して危険な心事故を未然に防ぐ有効な診療を続けていきたいと考えています。
開院当時から最も大きく変わったのはクリニックの周辺です。クリニックの前は全くの野原でしたが、あっという間に開発され今は立派な住宅が並んでいます。以前は、野原から蝸牛の大群やら、カルガモ親子や大亀までたくさんの珍客があって楽しませてくれたのですが、最近はあまり見かけなくなってしまったのがちょっと寂しく感じています。でも、少し歩けば自然に囲まれた佐鳴湖に出ます。患者さんには毎日散歩など運動をと勧めながら、暑い日々でちょっと運動を怠っていましたので、秋になったらまず散歩くらいは始めたいと思っています。周辺は変わっても、クリニックの中はいつもアットホームで和やかな雰囲気でありたいと思っています。相変わらず待ち時間の長いクリニックですが、珈琲でも飲みながら、雑誌をめくったり、窓の外をのんびり眺めて、クリニックにいるとは考えずに、心も体もリラックスしてひとときを過ごして頂ければと、いつも心より願っています。
23年9月