肺塞栓症・肺梗塞
fig.18
下肢の深部静脈内に生じた血栓が(深部静脈血栓症)遊離して、肺まで流れ肺動脈を閉塞すること(肺塞栓症)で発症します(fig.18)。小さな塞栓では胸痛を自覚したり血痰が出る程度ですが、大きな枝を閉塞すると突然呼吸困難が現れ、頻拍・頻呼吸となります。高度な場合は意識消失を来したり、突然死として発症することすらあります。肺塞栓により広範な肺梗塞が完成すると慢性的な呼吸困難、右心不全の原因となります。
診断:
血液検査(D-dimer陽性)、造影CT(肺動脈血栓の確認)、心臓超音波検査(右心負荷像)、下肢静脈超音波検査(深部静脈血栓の確認)