睡眠時無呼吸症候群
夜間の呼吸不全を呈する睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中のいびきや長い無呼吸を家族に指摘され見つかることが多く、そのメカニズムから閉塞性、中枢性、混合性に分かれます。閉塞性は肥満、扁桃肥大、小あごなど物理的な気道の閉塞が原因で生じるものでもっとも多いタイプです。これに対して中枢性は呼吸中枢の血中二酸化炭素に対する反応性の変化などを原因として生じ、高度になると深い呼吸と無呼吸を繰り返すチェーンストークスと呼ばれる特徴的な呼吸が現れます。慢性心不全のある患者さんの30~40%が中枢性睡眠時無呼吸症候群を呈するといわれ、慢性心不全と睡眠時無呼吸症候群は相互に影響しあって、それぞれを悪化させます。
診断:
簡易SAS検査器