下肢の痛み(安静時、歩行時)
散歩などで歩いていると次第に足が痛くなってくることを間欠性跛行といいます。原因は血管性と神経性の二つが考えられます。血管性は下肢の筋肉に血液を供給している下肢動脈が動脈硬化などで狭くなり運動に必要な血液を十分に筋肉に供給できないことが原因となっています。これに対して神経性は背骨や椎間板の変形で脊椎や坐骨神経が物理的に圧迫されることが原因で生じます。前者は動脈硬化症という生活習慣病でありその発症には喫煙が特に強く関連しています。後者は加齢などに伴う骨粗鬆症など骨の変化が背景にあります。
運動とは無関係に安静時から片側性に下肢に強い痛みが生じた場合は動脈塞栓症や深部静脈血栓が疑われ、発赤腫張を伴う場合は血栓性静脈炎や皮膚感染症などが疑われます。