むくみ

浮腫(むくみ)とは細胞間隙に水分が漏出して貯留した状態で、靴下の跡が残る、指で押すと跡が残るといった程度から、体重が数Kgレベルで増加する高度なむくみまであります。全身的に生じる浮腫には、体内に過剰に水分が貯留してしまう病態か水分が血管内から細胞外へ移動することを防いでいる血管内タンパクが減少する病態の二つが考えられます。前者の代表が心不全と腎不全で、後者の代表例が尿中にタンパクが消失されるネフローゼとタンパク合成が障害される肝硬変があります。前者では下肢にむくみが目立ち朝起きたときは軽減していて夕方になると増強するのに対し、後者は顔面を含めた全身的にむくみが現れ朝起きたときから目立つといった特徴があります。また、病的な背景がなくても足の運動が少ない長時間の立ち仕事や一日中椅子に座っているような生活では血液が重力で次第に下腿静脈内にうっ滞して夕方近くになるとむくみが現れます。

下肢の一方にだけ片側性に現れる浮腫は静脈性浮腫で深部静脈塞栓症や静脈瘤などが原因となっています。発赤して腫張し痛みを伴うような場合は血栓性静脈炎や皮膚感染症が疑われます。