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医療法人社団
高仲循環器クリニック
院長: 高仲 知永

MDCT


fig.8

クリニックレベルでの導入はほとんど例をみない64列マルチスライスCT(GE社製 LightSpeed VCT XT)は、循環器診療に特化した当クリニックの核となる診断機器です(fig.8)。これまで、入院のうえ動脈を直接穿刺することで実施していた動脈血管造影を外来にて静脈内へ造影剤を注入することで可能とします。動きが激しいためCTでの評価が困難であった、拍動している心臓の冠動脈においても、64列となったことで10~15秒の簡単な息止めで、鮮明な冠動脈の血管画像を得ることが出来るようになりました。


fig.9

当機は画質を損なうことなく被爆量を大幅に低減する撮影法である心電図同期のSnapShot Pulseを搭載しており、脈拍をコントロールするβ遮断薬の使用などと合わせ被爆量低減と診断性能の向上を両立します。一般病院では汎用に用いられるマルチスライスCTを当院では冠動脈造影を主とする血管造影に専用でき、お待たせすることなく迅速に検査を実施いたします。狭心症などの冠動脈疾患fig.9)、腎血管性高血圧を含めた閉塞性動脈硬化症の確定診断(fig.10)に絶大な威力を発揮します。 CT冠動脈造影の流れは下記の通りです。


fig.10
  1. 食事は特に制限しませんが、軽めとし水分はむしろ十分とって下さい。
  2. 検査日は、ゆるめで着替えやすい上着で貴金属類は身につけずにおこし下さい。
  3. 検査前に造影剤使用に関する問診と説明を行います。
  4. 冠動脈CTではゆっくりかつ安定した心拍ほど良好な画像が得られます。このため、心拍数をおさえるβ遮断薬という錠剤を検査の1時間前に服用して頂きます(必須ではありません)。β遮断薬は通常の高血圧治療で使われる薬です。
  5. 時間となりましたらCT室からお名前をお呼びします。上着を検査着に換えた後(必要な方のみ)検査台に仰向けに寝ます。胸に心電図の電極をつけ、撮影時の息止め練習をします。
  6. まず心臓の位置確認と石灰化評価のための撮影を行います。CT装置から回転音が響き、台が移動します。息止めの合図などは装置から音声で指示されますのでそれに従ってください。
  7. 造影剤を注入するための点滴ラインを肘静脈などにとり、冠動脈を拡張させる薬を口の中にスプレーします。そして、少量の造影剤を注入して撮影し、造影剤が心臓に達するタイミングを確認します。
  8. いよいよ本番の冠動脈CT造影です。造影剤(40-60cc)を注入します。この 際、造影剤の影響で一時的に身体が熱くなりますがすぐ治まります。装置からの指示に従って息を吸ってしっかり止めてもらいます。息止め時間は10~15秒ですので、この間胸郭が動かないよう細心の注意をはらって下さい。検査時間はトータルで20分ほどです。
  9. 検査が終わりましたら点滴を抜き、30分ほど院内で様子をみて問題がなければ帰宅できます。
  10. 検査後ワークステーションで画像構築を行い詳細に検討します。結果は、日をあらためてご説明いたします。冠動脈造影の報告書もそのときにお渡しします。

fig.11

なお、造影剤を用いず心電図同期の心臓単純CTから冠動脈の石灰化の程度を計算して得られるカルシウムスコアは狭心症の原因となる冠動脈硬化症の程度とよく相関します。カルシウムスコアは冠動脈病変の有無をスクリーニングする簡便で有力な診断法です。 また、メタボリックシンドロームの診断基準となる内臓脂肪も、臍部の腹部CT画像より瞬時に計測します。その結果はわかりやすい報告書にしてお渡しします(fig.11)。食餌療法、運動療法をおこなった場合の効果も内臓肥満の測定値の比較で正しく評価できます。