心膜炎・心タンポナーデ


fig.8

急性心膜炎は発熱や炎症反応を伴って胸痛の出る病態です。胸痛は呼吸や体位で変化します。原因不明で突発性に発症することが多く、ときに再発します。特徴的な心電図変化、エコーで心嚢液貯留が示されれば診断されます。
心嚢液が貯留して心臓を圧迫することにより心機能を障害する病態が心タンポナーデです。上行大動脈の急性解離、急性心筋梗塞では出血性の心嚢液貯留でショック、意識消失を来すこともあります。また、結核性、癌性、右心不全などでは無症状でゆっくり貯留するためレントゲンでの心拡大などで指摘される場合もあります(fig.8)。タンポナーデの典型的な症状として血圧低下、頚静脈怒張、心音減弱(Beckの三徴)が有名です。

診断:

胸部レントゲン(心拡大)、心臓超音波検査(心嚢液貯留)