生活習慣病


fig.19

fig.20

狩猟生活の原始時代はまさに飢餓の時代であり、人類はその時代を生き抜くためいろいろな機構を身体に組み込みました。
(1) 獲物にありつけたなら、次の獲物確保までその栄養を脂肪として身体に蓄える。
(2) 食事が出来るのが不規則であっても、血糖を一定範囲に調節する。
(3) 生命は海から誕生しており、海の環境を体内に維持するための貴重な塩分を体内に保持する。
(4) 狩りなどで日常的に怪我が多いので、確実に血を止める(凝固系の発達)。


ところが、飽食と運動不足の文明時代になると、


fig.21

fig.22
  1. 脂肪の過剰摂取は血清脂質の変化をもたらし(脂質異常症fig.19)、運動不足も加わって体内への脂肪蓄積がすすむ(内臓肥満:メタボリックシンドロームfig.20)。
  2. 栄養過多による高血糖の持続は血糖維持のシステムを疲辟させる(糖尿病fig.21)。
  3. 塩分の過剰摂取により塩分の体内蓄積が進み血圧が上昇する(高血圧fig.22)。
  4. 血管壁が動脈硬化で病的となり、喫煙など障害因子により血管内皮が傷つき血管内で血栓が生じ閉塞させる(心血管アテローム血栓症:ATIS AtheroThrombosIS)。

こう考えると、文明病とも呼ばれる生活習慣病の意味するところがよく理解できます。ご自身の動脈硬化の程度をしっかり評価し、継続的な運動を行うとともに栄養指導を参考にして食生活を正すことも重要かもしれません。
生活習慣病の自己評価とその予防のため 生活習慣病を防ぐtips をぜひ参考にしてみて下さい。

診断:

血液検査(HDL, LDL, HbA1cなど)、ABI24時間血圧測定頚動脈エコー、冠動脈カルシウムスコア(心臓単純CT)、内臓脂肪測定(腹部単純CTインボディー)、生活評価(アクティマーカー