左心不全


fig.9

fig.10

左心系は動脈血を身体に送り出しており(fig.9)、左房と左室の間に流入弁である僧帽弁があり、左室と大動脈の間に流出弁である大動脈弁があります(fig.10)。これらの弁が変性し、開口が不十分になったり(狭窄症)、閉鎖時にもれがある(閉鎖不全)病態を弁膜症と総称します。また、遺伝的に左室壁が異常に肥大する肥大型心筋症や、

逆に心筋細胞が変性し収縮力がそこなわれ左室が拡張していく拡張型心筋症など心筋自体の疾患を突発性心筋症と呼びます(fig.11)。 これらの疾患や陳旧性心筋梗塞が原因で左室機能不全が進行すると、肺から流入する血液を十分身体に送り出せなくなり、血液は左房の前の肺に溜まる(うっ血する)ようになり左心不全となります(fig.12)。肺うっ血が高度になると、労作時の息切れが生じるようになり、さらに進行すると安静時にも息苦しさが現れるようになります。


fig.11

fig.12

診断:

心臓超音波検査血液検査(BNP測定)、胸部レントゲン(心臓の大きさ、肺鬱血・胸水の有無)