大動脈解離・大動脈瘤


fig.15

大動脈の壁は内膜・中膜・外膜の三重構造になっています。動脈硬化と高血圧、まれには中膜の先天的な脆弱性を背景に内膜に亀裂が生じたり、血管壁を養っている細い血管が破れた結果、内膜と外膜の間が裂けて(解離して)偽腔を生じる病態です(fig.15)。血管が裂ける際に、耐え難いほど強烈な痛みが生じます(前胸部あるいは背部)。心臓から上行する部位の大動脈が解離した場合は、意識消失を来すこともあり、極めて重篤で可及的に外科治療が必要です。



fig.15-2

また、動脈硬化による血管壁の脆弱性を背景に血管が拡張して瘤状に膨らんだ状態が大動脈瘤です(fig 15-2)。 動脈瘤自体では通常症状はありませんが、ある程度大きくなると破裂する危険が出てきます(>5cm)。破裂の危険が差し迫ると(切迫破裂)、瘤の部位により胸痛、背部痛、腹痛が生じます。

診断:

CT(造影)、心臓超音波検査 (心嚢水、大動脈径、剥離した内膜フラップ)